酷道418号線(岐阜県) 2008.6.26

酷道418号線といえば、マニアなら1 度は訪れてみたいという酷道界の巨匠であり
その狭隘さは他に類を見ない日本三大酷道の1つである。
予てより計画中の新丸山ダムが完成するとそこは水没するため、関係各署は
一切の整備を放棄し、いわば衰弱死へのカウントダウンを突きつけられた
ニホンジンの使い捨て文化を象徴するかのような道路である。

平成17年4月、一度、車で来たことがある。
しかし、急な思い付きだったので現着したのは午後11時。
真っ暗で何も見えず、おまけに古いデジカメだったため
感度も悪くほとんど写っていなかった。
二股トンネルも画像修正しないと何だかさっぱりわからないものだった。
ぜひ今度は昼間にいいデジカメを持ってまた来ようと誓ったのだ。
【前回平成17年4月29日訪問時の様子】

そんなわけで、再び訪れる機会ができた。
しかも今回は2泊3日で、一応レジャー保険にも入った。

静岡から酷道418号線のある岐阜県加 茂郡八百津町へは片道約300キロ
さすがのパニアケースにも2泊分の荷物 は入らない。
今回お世話になったホテルは、中 津川駅前の「シルクホテル」で す。なんとシングル1泊朝食付きで4300円です。

詳細はこちらから。

クチコミを見ると「フロントがあやしい」とあります。
行くと確かに、理解できます。こんな感じで約1坪くらい?

でもスタッフはものすごくいい人でしたよ。
駅前です。
でも近所には居酒屋くらいしかありません。

10分ほど歩くとAPITAがあるので、特に困りませんでした。
バイクは市営駐車場に置きました。事前に市役所の担当者にバイク駐車の可否を確認しておきました。

午後3時から1泊で朝8時に出庫で、1500円くらい。

詳細は公式HPを。
中 津川市営駐車場

2013.4.1追記
現在は二輪は停められません

ホテルからR19を西へ。うっかりすると見 逃すR418への分岐点。
中津川からR19を来た場合、右にセルフの コスモ石油が見えたら
要注意。まもなくR418への分岐点です。

見えました、武並橋です。

恵那方面からのおなじみの案内標識

このあたりまでは民家があるので整備されています。

下を覗くと・・・ひえ〜〜

笠置ダムです。道はよろしくないものの何とか通れます。

ダムを過ぎると一気に廃テンション。
ネットでは簡単なバリケードしかなくて徒歩で進入した、という記述が
多くありますが、はっきり言ってこれでは無理です。

手を伸ばして向こう側を撮影

初日の任務はここで終了

第二日目
岐阜県の天気予報は曇りのち雨です。
携帯に配信されている天気は終日雨予報です。
いずれにしても、いつ降り出してもおかしくない状況。
さっさと八百津へ向かい、二股トンネルを目指します。

では険道で行きます。

ここが噂の町道か?
はっきり言って、ナビもなく地図も高速道路でもらった大雑把なもののみ。
ロードマップで事前に準備などはするが、当日は使わないのがポリシー。

ん?行き止まり?道もヤバそうなので、歩いて調査。
突き当たりに民家があり終了。確かに行き止まりです。

バス停にいい味出してる看板があったのでパチリ。

県道は複雑に入り組んでいて分岐点も多い割に情報が乏しいので
迷子になりそうだったが、何とか八百津に入った!

篠原八百津線が通行止めとわかっていれば、まずこちらの町道から
二股トンネルを攻めたのだが、この時点では何もわかっていなかった。

天気が怪しくなってきたので引き返す時間がもったいない。

ここが通学路っすか・・・夜は怖いな。

実はもう目の前だったにもかかわらず、ダムの場所を勘違いしていて
R41まで行ってしまった。

通行止めといいながら車は通れる

動かさなくても何とか通れる

落石・・・かぁ。でも進む。

対岸を見ると、ムムッ、崩壊している。
緑が多すぎて状況がわからないが、R418か?

ここまで来ればもう少し。

最後の砦

出ました!分岐点!

道路情報の案内板って、こんなに左だったっけ?
もう少し右にあった気がするが。

「この先恵那方面 大型車通り抜けできません」
って言うけどアンタ大型車どころか・・・

右は当然ダメでしょ?

左もダメってことは・・・
にっちもさっちもどうにもブルドッグ、ワォ ン!!

をいをい、こんなバリケードなかったぞ昔は。

こんな看板も知らんな

木が生い茂っていて道の様子がわからない

わかる人にはわかる、わからない人には全然わからない案内図

んじゃ、ち〜っとばかし歩いてみるか。

だるいからバイクで行ける所まで行ってみる

舗装区間はここで終わり。
ここからダート。しかしここ連日の雨で路面状況悪し。
しかもコケが生えていてヤバイ。
・・・こりゃ絶対コケる(シャレを言ってる場合ではない)
おまけに先ほど見た土砂崩れを思い出した・・・
ゾォ〜〜〜(顔面蒼白)  崩れる前に撤収。命あっての酷道訪問。
悔しいが、仕方がない。
なので帰りの舗装区間をバイクビデオで撮った。


せっかく来たのでちょっとフラフラ。
道路情報の裏を見ると何か箱がある。ちょっと失礼して・・・

ここに交換するプレートが入っているのね。

帰りに丸山ダムの展望台で休憩

かくして、酷道418狭隘区間訪問は、物理的要因によって完全に否定されてしまった。
新丸山ダムが完成する前に、もう一度だけ訪れたい。
今度は草木が枯れ、雪が降らない秋くらいに。